渋谷区の路上で母娘を包丁で襲い殺害しようとして、殺人未遂容疑で中学3年の少女が逮捕された事件。
「塾に行きたくなかった。当日はもう頑張れないと思い、電車に乗った」と供述していると聞き、私は昨年11月に泣きながら塾に向かう小学生の姿を思い出しました。(「泣きながら塾に行く」参照 )
私が子供の頃に比べて、今の子供たちのストレスは計り知れないほど大きい。小学生は遊ぶのが仕事だと思うのですが、少なからぬ子供たちが「お受験」でがんじがらめになっている。
中学生はさすがに高校進学を控え、年齢的にも大人の階段を登り始める時ですから、遊ぶのが仕事は言えないまでも、もう少しのびのびと生きて欲しいような気がします。
時代が違うので比較にはなりませんが、私の小・中学生生活は今思えばずいぶんユルかった。小学生の頃は遊んでばかり。中学でも特に強制されることなく終始マイペースです。
塾が悪いと言いたいのではありません。もっと自由だったと言いたいのです。つまり、親の要望よりも、本人の意志を優先してくれました。
世間や社会も、子供たちに向けられていた眼差しはもっとずっと温かかったような気がします。保育園の子供たちが騒ぐ声がうるさい!などとクレームをつけてくる変な大人はいませんでした。
子供は未来・希望であり社会の宝物。そのことを私たちは思い出さなければなりません。