専門家のコメント

専門家のコメント

専門家のコメントというのは面白くないものが多いですね。もちろん、人の事をとやかく言える身分ではありませんけれど…。

それにしても、もう少し「さすが、専門家は違うなぁ」と人を唸らせるようなコメントに出合いたいと常々思っているのですが、なかなか叶いません。

例えば、自然災害が起きるとニュース番組などに災害の専門家が登場。でも、結局は「早めに安全な場所に避難したほうがよい」などとド素人でもわかるような話をしています。

今後の景気動向は?とニュースキャスターに問われた〇×△チーフエコノミストとかいう経済の専門家は、「もしも更に円安が進むようであれば、景気への打撃は大きいでしょう」などと、これまた苦笑を禁じ得ない返答をしていました。

コロナ禍で感染症の専門家も連日マスコミを賑わせています。未知のウイルスに対するコメントゆえ難しい面はあるにせよ、結局「あらゆる可能性に備えて対策せよ」と言っているに過ぎません。

「誰でもわかる当たり前のこと」は専門家が語ることで「権威」づけられ、人々の心により深く、説得力をもって刺さるのでしょうが、やっぱりどこか物足りない。

かといって、一部の野球解説者のように「今のボールは意図的にあのコースに投げています」などと断定しているのを聞くと「本人に聞いたわけでもないのに何故わかる?」とむしろ不愉快に気持ちなります。

きっと今日も一日、たくさんの専門家の先生方のコメントを耳にすることでしょうけれど、果たして「さすが!」と思わせる言葉に出合えるかどうか…。