私の本棚

センスの哲学(千葉雅也 著)

白いカバーに1枚の抽象画をしつらえたオシャレな装丁の本書、手に取って開いた冒頭 さて、実は、この本は「センスが良くなる本です」 ならば読まない手はない。 芸術…

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不倫の心理学(アンジェラ・アオラ 著)

著者は1947年スウェーデン生まれの心理学者。夫の不倫から離婚を経験した彼女は「なぜ人は浮気・不倫をするのか?」という疑問の解決に挑んだ。 実際に不倫を経験し…

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迷子手帳 (穂村弘 著)

歌人である穂村さんのエッセイ集。本著は北海道新聞で連載中の「迷子手帳」を中心にまとめられた作品だ。 さすが!歌を読む人は文章を書いても、そこにリズムがあると感…

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疲労とはなにか(近藤一博 著)

今回は「科学をあなたのポケットに」をテーマに発刊された「ブルーバックス」シリーズからの一冊。 日々目覚しい進歩を続ける「科学」や「技術」、背景にある難解な理論…

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お金の日本史 近現代編(井沢元彦 著)

母国の歴史についてあまりに不勉強だった私。学生時代も暗記の多い日本史、世界史には見向きもせず…。そのツケが海外駐在時代に回ってきた。 海外で暮らせば現地の人に…

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息が詰まるようなこの場所で(外山薫 著)

タワマンを舞台に、殺伐とした東京の日々を生きる人々の姿を描いた作品。湾岸のタワマンに住み、子供の中学受験に邁進する2組の夫婦それぞれの視点で計4つの物語が織り…

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どうする財源(中野剛志 著)

財政、つまり政府の会計について大変勉強になる一冊だった。資本主義経済の基本的なしくみを踏まえ、同社会における官(=財政)と民(=信用創造)の貨幣循環(=経済そ…

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ものがわかるということ(養老孟司 著)

本書は令和5年に出版された比較的新しいものだが、中身はこれまで養老先生が他の作品で語ってきた内容を「わかるとはどういうことなのか」という視点でまとめたという印…

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老害の人(内館牧子 著)

本著は内館さんの「高齢者小説4部作1」の最新版。初作の『終わった人』は小欄でも紹介させていただいた。 私はまだ「老害」という歳ではないという根拠のない自負から…