私の本棚

さらば、欲望(佐伯啓思 著)

佐伯先生の本を紹介するのはこれで3冊目。斬新なタイトルにも魅かれて、思わず手に取った次第だが、いつもながら期待に違わず中身の濃い内容だった。 2018~22年…

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エッセンシャルワーカー(田中洋子 編著)

本書の副題は「社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか」。私も全く同じ疑問を常々抱いていたので、思わず手に取った。昨年11月の発行で新鮮な情報が満載だ。…

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いのちいっぱい(相田みつを 著)

今年1月末に閉館した「相田みつを美術館」を最後に訪れた際、館内の売店で思わず手に取り買ってしまった。著者の生前最後の本。 書家であり、詩人でもある相田みつをの…

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たりる生活(群ようこ 著)

就寝前の“くつろぎタイム”にピッタリのエッセイだった。群さんのお名前は『かもめ食堂』の著者として聞いたことはあったが、作品を読んだのは本著が初めて。 著者が「…

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資本主義と不自由(水野和夫 著)

今年8月の小欄で『人新世の「資本論」(斎藤幸平 著)』を紹介した際に、私が最初に「脱成長」の思想に触れたのは水野氏の『資本主義の終焉と歴史の危機』だったと述べ…

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鍵(谷崎潤一郎 著)

老いと共に失われてゆく「性」をテーマにした作品。しかも、あの耽美派で知られる谷崎潤一郎という作家がどんな世界を描いているのか知りたくなった。 文庫本のタイトル…

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訂正する力(東浩紀 著)

新書コーナーで表紙を見て衝動買いしてしまった本。表紙と同サイズの帯も目を引いた。出版社の販売戦略にも“してやられたり”。 日本にいま必要なのは「訂正する力」で…

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落語に学ぶ老いのヒント(稲田和浩 著)

歳をとると自ずと「老い」をテーマにした本に関心が向く。本書の副題でもある「長い老後をいかに生きるか」などと、すぐに答えの出るはずもない問いを日々考えながら。 …