ウクライナ人の採用

ウクライナ人の採用

ロシアのウクライナ侵攻が始まったようです。各国の外交努力も虚しく武力衝突に至ってしまう何とも残念な結果に。

現地からの中継などを見ていて、イラクがクウェートに侵攻した湾岸戦争を思い出しました。多国籍軍がイラクを空爆する まるでテレビゲームのような映像は背筋も凍る不気味さ。

またしてもあの時と同じように戦争という暗い影が世界を包むことになるのでしょうか?

私は仕事でロシア市場を担当していましたので、何度か出張でモスクワやサンクトペテルブルクを訪れました。

ちなみに東日本大震災が起きた翌々日に、モスクワ行きの飛行機に乗って成田を飛び立ったということもありました。

自由経済の歴史が浅いロシア市場のオペレーションは大変です。特に悩ましいのが人材不足。現地のオペレーションを任せうる幹部は、西側で教育を受けたか、外資系企業で経験を積んだといった人材に限られてしまうからです。

現地子会社の新たなトップをヘッドハンティングする一連の実務を担ったときは、苦労しました。10年ほど前のことになります。

東京とモスクワを何度か往復しての選考面接。処遇などの条件交渉。ずいぶん時間と手間がかかりましたが、幸い優秀な人材の獲得に成功。彼女はウクライナ人でした。

あの頃の私はロシアとウクライナの確執のようなものを一切感じなかった。彼女もロシアとウクライナの歴史などを楽しそうに話してくれた記憶があります。

しかし、今起きている現実を目の当たりにすると、双方の関係はそう単純なものではないことを思い知らされます。

とにかく一刻も早い事態収拾を祈るばかりです。