私の本棚

いのちいっぱい(相田みつを 著)

今年1月末に閉館した「相田みつを美術館」を最後に訪れた際、館内の売店で思わず手に取り買ってしまった。著者の生前最後の本。 書家であり、詩人でもある相田みつをの…

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たりる生活(群ようこ 著)

就寝前の“くつろぎタイム”にピッタリのエッセイだった。群さんのお名前は『かもめ食堂』の著者として聞いたことはあったが、作品を読んだのは本著が初めて。 著者が「…

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資本主義と不自由(水野和夫 著)

今年8月の小欄で『人新世の「資本論」(斎藤幸平 著)』を紹介した際に、私が最初に「脱成長」の思想に触れたのは水野氏の『資本主義の終焉と歴史の危機』だったと述べ…

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鍵(谷崎潤一郎 著)

老いと共に失われてゆく「性」をテーマにした作品。しかも、あの耽美派で知られる谷崎潤一郎という作家がどんな世界を描いているのか知りたくなった。 文庫本のタイトル…

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訂正する力(東浩紀 著)

新書コーナーで表紙を見て衝動買いしてしまった本。表紙と同サイズの帯も目を引いた。出版社の販売戦略にも“してやられたり”。 日本にいま必要なのは「訂正する力」で…

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落語に学ぶ老いのヒント(稲田和浩 著)

歳をとると自ずと「老い」をテーマにした本に関心が向く。本書の副題でもある「長い老後をいかに生きるか」などと、すぐに答えの出るはずもない問いを日々考えながら。 …

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言語の本質(今井むつみ/秋田喜美 著)

「ことば」そのものに興味がある私にとって、本書は知的好奇心を大いに刺激してくれた。 言語とは実に不思議なもの。本書の副題は「ことばはどう生まれ、進化したか」だ…

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贈与をめぐる冒険(岩野卓司 著)

昨年7月の小欄で紹介した『評価と贈与の経済学(内田樹 岡田斗司夫FREEex 著)』を読んで「経済の原点は贈与にある」と学んだ。 「贈与」に始まった人間の原始…