母の不穏 ついに110番通報される

母の不穏 ついに110番通報される

昨夕、母がマンションでひと騒動を起こしたとの連絡が入りました。どうやら不安が高じて、部屋を飛び出し、お隣さんのところに「助けて!」と押しかけてしまった模様。

困惑したそのご婦人は、管理組合の理事長さんに連絡。彼がなんとか母をなだめて部屋に連れ戻して下さったとのことです。

実は、今年の1月にも母は同様の騒ぎを起こしています。その時は管理人さん→区役所→ケアマネ→かかりつけ医院というルートで連絡が入り、急遽担当医の先生に往診していただきました。

今回は、隣人→理事長さん→かかりつけ医院→私というルートで一報が入りました。今年に入って2度目の「事件」発生。とにかく現場に急行です。

マンションの入り口付近に交番のお巡りさんが乗る白っぽい自転車が3台止まっていました。嫌な予感がします…。

部屋に着くと、玄関の扉は大きく開け放たれ、中で一人の巡査がソファにかしこまって座っている母と話をしていました。やっぱり…。

その巡査は大変優しく感じのよい中年男性で、認知症高齢者の扱いにも慣れていました。こんな状況にもかかわらず、なぜか母はすっかり落ち着いて、受け答えもしっかりしています。

しばらくすると、婦人警官二人が部屋に入ってきて「事情聴取」に加わりました。

話を聞くうちに、隣人が110番通報していたことも判明しました。

実はお隣のご婦人も認知症なのです。今回、すぐに理事長に連絡してくれたのはありがたかったのですが、ご自身が110番通報したことは誰とも共有してくれなかったようです。

さて、ようやく身元確認など一連の手続きも無事終わり、私は「お騒がせして申し訳ありませんでした。」と何度も頭を下げ、警察官の皆さんを送り出しました。

それからすぐに、理事長さんを訪ねてお詫びと情報交換。とても面倒見のよい人で、これまで何度も助けてもらっているのですが、今回もまた手を煩わせてしまい申し訳ない限り。

その後、一緒に隣のご婦人を訪ね、「一件落着したので安心して下さい。」との報告とお詫びを申し上げました。

そのご婦人はやはり頭が混乱して取り乱し気味。2年くらい前の母の姿を見ているようで、心が痛みました。

母の不穏 電話が減るふしぎ」で書きましたように、しばらく小康状態だった母ですが、もしかしたら一昨日の大きな地震で何かスイッチが入ってしまったのかもしれません。

先日別の部屋に移した電話機は元の位置に戻し、「何かあったら、電話してね。」と言ってきました。これでまた、電話の回数が増えるかもしれませんが、電話をすることで事件発生リスクが多少は減るかもしれませんので。

最後になりましたが、お隣のご婦人、理事長さん、警察官の皆さん、母にやさしい手を差しのべて下さり本当にありがとうございました。