川崎から東京に京浜東北線で向かっていたある雨の日。多摩川を渡った後は殺風景な車窓。退屈なので車内の案内表示をボーっと見ていた。
すると、この先の各駅までの所要時間が表示された。一つだけやけに目立つ駅名が窮屈そうにしている。「高輪ゲートウェイ」である。
【蒲田→大森→大井町→品川→高輪ゲートウェイ→田町】他駅の3倍のスペースをとって居心地が悪そうだ。
『なが~い駅名』で文句を言わせてもらった山手線の新駅。せっかく通るのだから途中下車してみようか迷っているうちに到着。降りるのはやめた。
停車中の僅かな時間に構内やホームの様子を観察。新駅だけあってとにかくキレイだ。高いガラスの天蓋は解放感があって、駅というより空港のような感じがしないでもない。
発車。車窓から後方を振り返ると駅周辺には建設中のクレーンがいくつも見えた。これから再開発が進むのだろう。
「次は田町、田町、お出口は右側です…」。車内の案内モニターは【田町→浜松町→東京→神田→秋葉原→上野】 ゲートウェイが消えてスッキリしていた。