スーパーのレジ打ち 座ってはダメ?

スーパーのレジ打ち 座ってはダメ?

コロナ禍での外出自粛もあって、スーパーマーケットへ食品や日用品を買いに行く機会が増えました。私は百貨店や高級専門店へ出向くのはあまり得意ではないのですが、スーパーでの日常的な買い物は、敷居も低く、お財布にもやさしいので、気軽に楽しめます。

それにしても、スーパーで扱っているアイテム数はいったいどのくらいになるのでしょうか?見当もつきませんが、日々の暮らしに必要なありとあらゆるものが揃っていて本当に助かります。

海外で暮らしている時も、スーパーは強い味方でした。そこに行けば、生活必需品は何でも揃いますし、その土地の言葉ができなくても特に支障はありません。

それに、国によってはレジでキャッシング(現金引き出し)もできます。これはとても便利なシステムです。

レジで「キャッシュバック100€お願いします」と頼めば買い物代金に100€が上乗せされます。そして、総額をクレジットカードやデビットカードで支払いますと、お釣りを現金で100€くれる。

つまり、銀行やATMにいかなくても、スーパーの買い物ついでに現金を引き出せるというわけです。

日本ではレジで電子マネーのチャージなどができるところもありますが、その逆であるキャッシングはできませんよね。もっとも、キャッシュレスが進む中で、もはやこういうシステムに対する需要はなくなる方向かもしれませんけれど。

私が知っている欧米のスーパーマーケットと、日本のそれとで大きく違う点がもう一つあります。それは、レジ打ちスタッフが常時イスに腰かけていることです。

日本ではずっと立ちっぱなし、バーコード読み取りの作業では腰をかがめる、お客さんのいない時でも立ったまま、出入口に近いので冬場は寒い。大変な仕事だなぁとレジで精算をするたびに思います。

なぜ、日本では皆立ったままなのでしょう。きっと、お客様に対して失礼だということなのでしょう。しかし、ただそれだけの理由であれば、何とかして改善できないものでしょうか。

例えば「スタッフの健康に配慮し、当店では着席したまま会計をさせていただいております。お客様のご理解をお願い申し上げます」といった掲示をし、レジ打ちスタッフは着席での作業に変えてはどうでしょうか。

売る側も買う側も対等な関係であるというのが商売の基本です。欧米ではそれがスーパーでも体現されています。一方の日本では「お客様は神様」という考えが体現されていると言われればそれまでですが、ややバランスを欠いているように思います。