タクラマカン砂漠をゆく(2)

タクラマカン砂漠をゆく(2)

上司から「新彊に行ってきてくれ」と話があったときには本当に驚きました。「えっ 私でいいんですか?」「うん、詳しいことはM商事のK君と直接調整して進めてくれ」と。

翌日、K氏から電話がかかってきました。

「北京まで飛び、国内線に乗り継いでウルムチまで行きます。そこから車でタクラマカン砂漠を半日ほど“爆走”したところに工場があるようです。実は私もこんな奥地には行ったことがないので、詳しくはご説明できないのですが…」

地図を広げてみて更にビックリ。こんなところまで本当に行くのか。まさにシルクロードの旅。当時の感覚としては、探検隊のメンバーに選ばれてしまったような気分。

朝日新聞デジタル(2019.5.20)より転載

考えてみれば半年前にフィリピンに行ったばかり(「パイナップル@ミンダナオ島」参照)。あの時もちょっとした探検気分でしたが、今回はタクラマカン砂漠ですからスケールが違います。

さて、肝心の日程を確認したところ8月14日から10日間とのこと。これはつまり、お盆休み返上ということ…。

M商事のK氏も私と同年代。行先が行先だけに、しかも日程が日程だけに、きっと両社ともに「独身の若いヤツに行かせよう」という話になったのでは?(明日につづく)