あおり運転 あおり歩行

あおり運転 あおり歩行

あおり運転が社会問題になっています。ドライブレコーダーの普及で「見える化」したこともあり、マスコミでも頻繁に取り上げられるようになりました。残念ながら痛ましい事故も多い。

車に限らず、ノロノロ、グズグズ…こういう状況に人はイライラします。かく言う私も、なぜか車の運転中はそうでもないのですが、歩行中にはけっこう苛立ちを感じることが。

人出の多い駅や商業施設で、前方をノロノロと歩く高齢者のせいで先に進めないとか、歩きスマホの若者が渋滞を引き起こしているとか…そんなときにはついイラっとします。

後ろに目はついていませんから所詮無理な相談なのに、「後ろの気配を感じてほしい」と期待したり、「空気を読む」ではありませんが、この場の状況を「読んで」、もう少し歩調を合わせてほしいと思ったり。

逆に、自分が後ろの人を苛立たせていることも少なからずあるでしょう。いかなる場合でも、私より急いでいる人にとって、私は「のんびり歩いている」人になってしまいますから。

そこで、人々は「エスカレーターで急ぐ人のために左端に立って右側を開ける(関西では左右逆)」という習慣をつくりあげました。

通路が片側半分開いていますので、急いでいる人には快適です。しかし、動くエスカレーターで歩いたり走ったりすることになりますので安全上はよろしくない。

そこでなんとかこの習慣を人々に止めさせようと、鉄道会社や百貨店などがずいぶん頑張っていましたが、残念ながら一向に止む気配はありません。

とにかく「急いでいる人」がいるのです。その人のために、交通事故が起き、エスカレーターは危険な場所になる…。

「狭いニッポンそんなに急いでどこへ行く」という交通標語がありました。自戒の念もこめて運転も歩行も穏やかにするよう努めたいと思います。