清渓川(チョンゲチョン)

清渓川(チョンゲチョン)

小学生のころカブスカウト(ボーイスカウトの幼年版)に入団していました。活動内容は、社会奉仕活動やキャンプ、飯盒炊飯、バザーなど、盛りだくさん。

実はあまり面白いと思ったことはなかったのですが、親や友達の勧めに抗えず、半ばいやいや参加していました。

いつだったか、川の掃除をするという活動がありまして、善福寺川のゴミさらいをしたことがあります。長靴をはいて川に入り、泥と悪臭にまみれながら…。

今でもときどき善福寺川の側道を散歩しますが、あの頃に比べて水がずいぶんきれいになったなぁと思います。ゴミも少なくなりました。

さて、川沿いを歩く度に ソウル(韓国)の清渓川(チョンゲチョン)を思い出します。町の中心部を流れるこの川は…

1960年代の経済成長期に覆蓋(ふくがい、臭気等を外に漏らさないように蓋をかける)工事が行なわれその姿を消しましたが、その後の復元工事により、2005年10月に 人工河川として生まれ変わることに成功して以来、ソウル市民の憩いの場として定着しました。川を流れる水は地下鉄駅に供給する水に使用しているのでキレイ。暑い夏には靴を脱いで橋の下で涼む市民たちの姿もたくさん見かけられます。

コネストHPより抜粋

善福寺川のように堤防の上ではなく、写真にありますように堤防を降りた水際に遊歩道が整備されているのです。

ちょうど私がソウルに駐在しているときにこの遊歩道がオープンしましたので、すぐに行ってみたのですが、とても気持ちのよい空間で、おしゃれなスポットでした。

善福寺川のみならず都市部の川はどこも用水路みたいなところばかり。東京にも清渓川のような憩いの場ができるとよいのになぁと思います。

残念ながら最近は異常気象で水害のリスクも増しているので、川は危険というイメージがあります。そのためどうしても川を敵対視してしまいますが、川との共生という発想も忘れてはいけませんね。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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