インバウンド対応?

インバウンド対応?

「霊園さんぽ」でも書いたが、多磨霊園に行ったのは梅雨の中休みで真夏日。帰路に着く前に少し身体を冷やそうと休憩室へ。

扉を開けると壁際に飲料の自動販売機が2台、その前には10名ほど座れる椅子とテーブル、奥には小上がりの畳スペースがあって数人が涼をとっていた。

私は冷房の風がよくあたる位置を見定めて腰かけた。テーブルの上には近隣の観光案内と、なにやら英語のリーフレットがパウチされて置かれている。

英語???国内のしかも公立の墓地に外国人が訪れるという発想自体がなかった私は少し驚いた。

ただ、よく考えてみれば、外人墓地も併設されているし、家族や親族が外国人というケースも当然あるから、英語の情報発信があっても不思議はない。

早速その英語版を手に取ってみると、そこには多磨霊園に埋葬されている著名人が何人か紹介されていた。併せて、墓石についての説明イラストなどもわかりやすく解説されている。

ツーリスト向けという印象だが…。もしかしたら、今の時代、墓地を訪れる外国人観光客もいるのかもしれない。これはさしずめインバウンド対応ということか。