昨年11月に実家のNHK放送受信契約を解約しました。そもそも、両親ともに認知症が進みTVを見なくなってしまったからです。
それに加えて12月から父は老健、母はグループホームへの入所が決まっていましたので、少なくとも向こう2~3か月は誰もTVを見ないことは確実です。もし全て順調に進んで父が3か月後に自宅に戻ったら、その時は再契約すればよい。
さて、「解約」というのは何かと手間がかかります。NHKの場合もオンラインでは出来ませんので担当窓口に電話をかけます。
そこで解約したい旨を伝えると「なぜ解約するのか」かなり詳細にヒアリングされました。しかも、その電話会話の内容は確か録音されていたと思います。きっとNHKも受信料逃れを防止するために必死なのでしょう。
オペレーターの女性は間髪入れずに次々と質問を投じてくるのですが「高齢者が施設への入所がきまったので自宅でテレビを見なくなった」というとても明快な理由なので大丈夫。
それでも、いつから、何の施設に入るのか、その施設の住所と電話番号まで正確に伝えなければなりませんでした。
更に、現在保有している受信機はどうするのか、施設に持ち込まないのかも聞かれますので、「テレビは破棄します。施設には持ち込みません」と回答。
ひととおり「供述」を終えますと「では、放送受信契約解約届をお送りしますので、解約理由を記載する欄に今お話し頂いた内容を書いて返送してください。」ということで承認いただきました。最後に「長い間のご契約、誠にありがとうございました」と。
確かに言われてみれば、人生でこんなに長く続く契約というのはNHKをおいて他にないかもしれません。父もたぶん50年以上受信料を支払い続けたはずです。
結局父は帰らぬ人となり、母も今のところグループホームで生活できていますので、解約しておいてよかった。