通勤時間3年

通勤時間3年

かつて、会社への通勤は「痛勤」と呼ばれ、満員電車に揺られて職場と自宅を往復するのが、東京のサラリーマン生活では当たり前でした。

交通の便がよい都心に住むことなど夢のまた夢。遠い人では片道2時間かけて会社に通っている人もいましたが、総じて片道平均1時間程度は電車にすし詰めだったと思います。

実は私も会社の寮になかなか入れてもらえず、実家から片道2時間コースで通っていた時期があります。朝夕の通勤ラッシュに辟易としていました。

そんなある日、テレビで通勤に関する特集番組か何かを見たのですが、そこでこんな計算を披露していました。

通勤時間が1日2時間(片道)なら、月20日勤務として1年で960時間=40日になります。この生活を30年続けると40×30=1,200日ですから3年超。つまり、人生の約3年間を満員電車で過ごすことになる。

これを聞いたとき私は少し背筋が寒くなったのを覚えています。あの時以来、通勤時間は私にとって撃退すべき敵になりました。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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