LINEは電話

LINEは電話

「若者はLINEを(X世代にとっての)“電話”のような感覚で使っていると思う」とZ世代の子供たちから教わったことがある。「おじさん構文」が話題になっていた頃のことだ。

そう言われてみると確かに合点がゆく。若者たちによる短い文章の往復はまるで口頭での対話のようだ。それとは対照的なのが、おじさん・おばさんによる長文メッセージ。

若者は文字を介して音声のように会話しているというわけだ。なるほど音声電話なら、我々X世代だって比較的短いフレーズのキャッチボールになる。

しかし、我々は文字メッセージに「音声」の感覚を持ち込むのが難しい。あくまで文字は文字。だから、電話ではなく手紙の延長線上にLINEを置く。従って長くなる。

そんな事を考えてはみたものの、そもそも自分はZ世代とのやりとりなど殆どない。数少ない交信相手は「長文派」ぞろい。長さなどいちいち気にせず自然体でゆけばよろしい。

でも、「これはいくら何でも長すぎるよね?」と言って知人が見せてくれたスマホ画面にはさすがに驚愕。たった一つの「吹き出し」を読み終えるのにスクロールが3回も必要だったのだから。