甲子園球場

甲子園球場

姫路城から大阪へ戻る途中、甲子園球場に立ち寄ることができました。ちょうど春のセンバツ高校野球が始まったところ。「もしかしたら、観戦できるかもよ!」とAさん。

「白鷺城」に別れを告げ、私たちは甲子園球場へ向かいました。姫路から新快速で三宮まで行き、そこから阪神電車に乗り換えて甲子園で下車。

甲子園球場といえばツタと思いきや、前回の改修工事でツタは撤去。2009年に再植されるも、全体を覆うまでには、まだ相当時間がかかるとのことで外壁は少し寂しい感じです。

それはさておき、さっそく入場券売り場へ。なんと履正社vs高知の好カード!外野は空席ありとの表示。チケットを買ってレフトスタンドへ。

Aさんもかつては高校野球をよく見に来ていたとのこと。「外野席は昔タダだったのに、今は700円とるんだ…」とつぶやいています。

指定された席に座ると、すぐ右手からは履正社の応援団、向こう正面からは高知のそれが奏でる応援歌が交互に耳に届きます。

右隣で盛り上がっている大学生らしき二人組は、両チームの選手データをスマホで調べながらゲーム展開を楽しそうに予想しています。

前にはタオルで頭を覆って雨をよけるオバサン。ビールを売り歩くアルバイトの女性。ラジオやテレビでしか聞いたことのなかったウグイス嬢のあの独特なアクセントが響く場内。

「いいなぁ~この雰囲気」と思わず心の中でつぶやく私。

試合は、履正社が7回まで相手打線をノーヒットに抑えるも打線がふるわず、少ないチャンスをものにした高知が3対2で勝利。

WBCを連日見ていただけに、球児たちのプレーは少々見劣りするも、あの初々しさやひた向きさは、映像でみる以上に、この場の空気を介して肌に伝わってくる感じ。

私にとってはとても価値のある700円でした。

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かくと

かくと

「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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