職場の同僚だったK氏に、うちの娘のS高校進学を伝えた。実は彼のご息女・ご子息ともにS高校卒で、彼には、娘が第一志望をSに決めるトリガーとなるアドバイスをもらっていたからだ。
仕事にも語学にも秀でたK氏は現在もシンガポールに駐在し、国際ビジネスの最前線で活躍中。返信のメールに、ご息女が今春、教育学部大学院を卒業し小学校教諭として着任したとある。
「何もそんな大変な仕事に就かなくても…」というのがK氏の本音なるも、大学進学時から定めていたご息女の決意は固かったと。
私はそのくだりを読んで「本当に立派な志だ」と思った。娘も「そんなスゴイ先輩がいるのは誇らしい」と。
「いまどきの若者」といえばコスパ、タイパ重視といったイメージばかりが跋扈しているが、いつの時代にもこうした「次世代リーダー」たる若者がいるのだろう。
たぶんそうしたトップ20%のリーダー層が残りの80%を牽引することで社会は回ってゆく。