ポスティングチラシ

ポスティングチラシ

今月から郵便の土曜配達がなくなりましたが、ポスティングチラシは毎日のように届きます。私も時々、若い男性がチラシの束を抱えて、郵便受けに手早く投函している場面に遭遇します。

実家のマンションでは、郵便受けの脇にポスティングチラシ専用のゴミ箱が設置されています。私は介護のためにほぼ毎日訪問しますが、このゴミ箱はいつも一杯。皆さん、郵便受けからチラシを取り出したら、直ちに廃棄しているのでしょう。

自宅のマンションでも、私は毎日1階の郵便受けに届くチラシを取り出し(こちらには専用ゴミ箱は設置されていないので)、自室までエレベーターで持って昇り、すぐに古紙回収用の袋へ投下。

そして、月に一度 古新聞などと一緒にまとめて1階のゴミ置き場まで持って降ります。SDGsの観点からすると、なんという資源&エネルギーの無駄使いでしょうか。

まず、チラシを制作するのに相当の人的エネルギーが投じられ、それが印刷される過程で紙やインクなどの資材も使われます。

更にそれらを自動車で運搬し、最終ステップとしてこれまた人的エネルギーを投入して配布される。なのに、折角作ったチラシは、そのほとんどが全く読まれないまま資源ごみとして回収されてゆくのです。

確かに、紙資源はほぼ100%リサイクルできるしくみと技術が整っていますし、ポスティングチラシを配布することで、さまざまな雇用が生まれるという側面も無視できません。

それに、時には有用な情報が届くこともあります。近隣の飲食店情報など地元密着型のビジネスではチラシという媒体は有効でしょう。

それでも、社会全体としては、そうしたプラスとマイナスを検証すれば、間違いなくマイナス面のほうが多いのではないでしょうか。宣伝広告投資という観点からも、資源の有効活用という観点からも、かなり非効率なのではと想像します。

そのため、この種の活動にはもう少し規制をかけてもよいと思います。いくらリサイクルされるとはいえ、相当な数の紙が右から左にポイと捨てられているのは事実かと。

コンビニのレジ袋に規制がかかったように、ポスティングチラシについても、受け取る側の迷惑を緩和し、紙の無駄使いも減らせるような何らかのルール制定が望まれます。