新聞の投書欄に「肉体労働 気に入った」という見出しをみつけました。くしくも私と同年齢の女性からの投書。
6月から倉庫で作業員として働き始めたそうで、「世間で言われている肉体労働は初めての経験」とのこと。
身体を動かしたあとの解放感や、地味で目立たないけれど縁の下の力持ちという感覚が持てるのでとても楽しいと書かれています。
ちょうど私もマンション管理のアルバイトを始めたところで、この女性と大変よく似た境遇であり、同じような心境であることに気付かされます。
そう言えば昔は、頭脳労働者は「ホワイトカラー」、肉体労働者は「ブルーカラー」と呼んで区別していました。
ホワイトからブルーの世界に入ってみた私も、身体を動かすことで味わう爽快感を日々感じます。それに頭のほうも、それなりに使いますので、ちょうどよい塩梅。
たしかにホワイト時代のほうが、はるかに多く頭を使っていたのかもしれません。でも、今振り返ってみますと、正確には「頭」ではなく、「気」を遣っている時間が多かった。
お客様にはもちろん、組織の中でも上司に、部下に四六時中「気」を遣い…。ホワイトの世界にいても気分はブルーになりがちだったように思います。