共用水栓カギはどこへ

共用水栓カギはどこへ

先月中旬、私が有休をとった日。派遣スタッフのFさんが代勤してくれた。翌日、2つあった共用水栓カギ(水道の蛇口を開閉するT字金具)が1つ無い。どこを捜しても。

このカギは勤務中常時持ち歩くもの。Fさんがポケットに入れたまま持ち帰ったか。その後、Fさんから連絡はない。まぁ1つあれば支障はないが…。

そこで私は、2週間後となる次のFさんの代勤前夜に「あれからカギが見当たらない。何か心当たりはないか」という主旨のメモを書き残した。

翌々朝、出勤すると案の定メモの余白に「わたしは知らない。疑われるのは心外だ。」という主旨の文章がびっしり。やはり、不愉快な思いをさせてしまったようだ。

読み終えて間もなくすると電話が鳴った。Fさんからだった。「わたしでした。うっかり持ち帰っていました。本当に申し訳ありません」と。

Fさんと面識はないが、60代後半の女性と聞いている。うっかりミスは仕方ない。それに、白を切る事もできたところを、正直に申し出て下さったことには感銘を受けた。

そこで、「いえいえ、それだけお仕事に集中して取り組んで下さった証拠ですよ」とお伝えしたら、とても喜んでくれた。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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