今シーズの阪神は本当に強かった。私は地元の巨人やヤクルトを応援しているが、今期は両チームとも振るわず、虎を前にジャイアンツもスワローズもなすすべ無しであった。
阪神の強さに関しては様々な分析がなされている。一言で言えば岡田監督の好采配ということになるが、私が最も感銘を受けたのが四球の査定アップ。
つまり、フォアボールを選んだらヒットを打ったのと同等に査定が上がるしくみにしたというところ。目の付け所が素晴らしい。
四球を選び取るというのは一見地味で消極的だが、対戦相手に与えるダメージは大きい。投手の球数を稼ぐ、守備の時間が長くなる…。
それに、ファンの立場としても、投打の対決を長い時間楽しめるのが良い。初球に手を出して凡退された時のように、たった1球で勝負がついてしまうのは惜しい。
テレビで中継を見る度に「阪神は負けないなぁ」と感心する。フォアボールに注目するタイガースは、勝つことへの執念が他チームを凌ぐ。
息子が所属していた少年野球チームの監督が「強いチームが勝つんじゃない。勝ったチームが強いんだ」と子供たちを鼓舞していたことを思い出した。