久しぶりに銀行窓口へ

久しぶりに銀行窓口へ

ネットバンキングの普及とともにすっかり行かなくなった銀行の窓口。先週久しぶりに荻窪駅近くの店舗に出向きました。不要になった口座を解約するためです。

年末ということもあって混雑していました。番号札には待ち時間20分との印字。そこで、暇つぶしに周囲の様子を静かに観察してみることに。

斜め前の特設デスク、赤ちゃんを連れた女性が新規口座の開設手続きをしています。担当者の熱のこもった声が私の耳にも届きます。

後方からは「ご登録のハンコをお探しいただかないとお手続きが…」という声。お客のほうは「この通帳作ったときはハンコなんかなかったと思いますよ」と押し問答が繰り広げられています。

しばらくして、左前方にある両替機に列ができはじめました。商売をなさっている方々に加えて、お年玉などに「ピン札」を用意する人たちが並んでいるのでしょうか。

イスに腰かけてスマホ見ている若者、座れずに壁際に立って待つ中年の女性。懇意にしている行員と世間話をしているのは私の隣に座った高齢のご老人。

再び後方から、今度は耳の遠い高齢者の顧客でしょうか、大きな声で何度も同じことを説明している受付の女性の声が響きます。

あと何分くらいかかりますか?窓口の女性に尋ねていた若い男性は、心配そうな表情で私の前の席に腰かけました。

町場の縮図を見ているようでなかなか面白いなぁと思ったその時、17日に大阪でおきたあの痛ましいクリニック放火事件がふと頭をよぎりました。もし、いまこの待合室で同じようなことが起きたらどうなるだろう。

銀行のようにお金を扱うところでは、強盗のリスクはもちろん、何らかのトラブルを抱えた人が火をつけるといったことだって十分ありうる。

銀行勤めは給料が高くて羨ましいと思っていましたが、こうしたリスクも日々背負いながら業務をしているのだから、それも当然のことだと妙に納得。

私は「解約」のスタンプが押された通帳を受け取ると、足早に店を出たのでした。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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