週末の朝、ラジオからスポーツをテーマにしたインタビューが流れて来た。家事をしながら、ところどころ耳を傾ける。
「スポーツは本来、人目を気にしてやるものではない。人目を気にせず、自分が楽しむというのが本来の姿…」といったことを話している。
「日本にはサッカーがめちゃくちゃ下手なオッサンを見かけない。ヨーロッパにはそういう人がたくさんいる。人目を気にせずに楽しんでいる…」と。
私は大いに共感した。ドイツに駐在していたとき、インラインスケートが流行し、市民が集う近所の広場はスケートを楽しむ老若男女で毎週末賑わった。
驚いたのは「下手なオッサン」スケーターの多さだ。よくあんな下手くそなのに…と思うオッサン、オバサン。若者だって人目を気にせず、腕前に関係なく楽しそうに滑って転んでいる光景を幾度となくみた。
「体育の授業のハードルを下げたほうがよい。皆の前で一人ひとり難しいことをやらされますから人目が気になる。得意な人はよいが、そうでない人はちっとも楽しくない」
スポーツこそ楽しむことが大切だとあらためて思う。あいにく雨の週末だったが良い話が聞けてさわやかな気分になった。