震災から12年

震災から12年

あの震災から12年の月日が流れました。干支がひと回り。時の流れの速さにあらためて驚かされます。

幸い私は大した被害を受けずに済みましたので「あっと言う間に12年がたった」などと思えますが、被災者の方々にとっては「時が止まったまま」であろうと思うと心が痛みます。

ちょうど1年前の小欄で、あの日の記憶を記しました。〈3.11に思う(1)(2)〉そして、4日後にはモスクワへ出張したことも。〈11年前の今日@モスクワ

およそ1週間後にモスクワから戻りましたが、悲惨な被害状況が次々と明らかになる一方で、日本を覆う空気は重さを増すばかりでした。

あの頃はまだ車を運転していたのですが、震災直後しばらくの間、どの車も気味悪いほど静かに走行しているなぁと感じたのをよく覚えています。

震災前、多くのドライバーにとって「進め」を意味した黄信号は、誰もが「とまれ」に意味を書き換え、「40」の速度制限標識を「最低」速度40kmと見なすのをやめていた。

あの暗澹たる雰囲気と得体の知れない恐怖感…。一生忘れることはないと思います。

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かくと

かくと

「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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