東京五輪開幕 「荻窪ラジオ」開局します

東京五輪開幕 「荻窪ラジオ」開局します

今夜、東京オリンピックが開幕します。私は昭和39年、最初の東京オリンピックが行われた年に生まれたこともあり、今大会をとても楽しみにしていました。

今日は久しぶりに、当時両親が買ったオリンピック記念硬貨を引き出しの奥から取り出して、中学生の娘に得意げに見せたのですが、反応はいまひとつでしたが。

8年前の夏、ブエノスアイレスの静まりかえった会場でIOCのロゲ会長が「Tokyo」と読み上げた瞬間。私は抱き合って喜んでいる招致委員会の人々と同じく、歓喜に包まれたのを覚えています。

当時50歳を目前にした自分は「2020年までは絶対に死ねない!全身で生のオリンピックを体感するぞ」と熱狂。夢と希望を胸いっぱいに膨らませていたのです。

ところが、まさかのCovid-19パンデミックで1年の延期、その後も感染拡大は収束しないままです。開催の是非をめぐり国内は賛成派と反対派が拮抗・分断するなか、それでも、そろりそろりと開催の日はやって来ました。

幸い死なずに生き延びましたが、感染防止のため無観客開催。イベントなども軒並み縮小や中止。残念ながら五感をフル活用して体験するはずだったオリンピックは、TVを通じてもっぱら視聴覚のみを稼働させるに留まりそうです。

それでも、東京オリンピックという今回のイベントは、なぜか私の心を突き動かす力を、ずっと持ちつづけているのです。因縁のようなものを感じます。そしてついに、「会社人生の幕引き」と、ブログ「荻窪ラジオ」の開局という大きな決断に至ったというわけです。

ただ、これから始まる大会ですから、まだ具体的な何か(例えば、アスリートたちの紡ぐ感動の物語を目の当たりにするなど)が作用したわけではありません。なのになぜか「今が人生の節目だ」と思わせる。

きっと、「大きな決断」には何か「小さなきっかけ」が必要なのでしょう。それは、車のエンジンを作動させるために、スパークプラグから出る小さな火花と同じかもしれません。

オリンピックが閉会する8月に、私は「会社人生」の幕を下ろし、「自分の人生」の幕を開けます。エンジンは無事かかりました。いよいよ発進(発信)です。