先月の記事「音訳ボランティア」でも書かせていただきましたが、中央図書館の音訳者養成講座に応募し、昨日適性検査を受けてきました。
あらかじめ指定された時刻より10分ほど早くついたのですが、名前を告げるとすぐに図書館2階の小さな会議室に案内されました。そこには小さな机が置かれ、アクリル板の向こうに、先生と思われるご婦人が座っています。
応募動機など簡単な質疑が終わると、さっそく検査です。ただ検査と言っても、あらかじめ配布された200字ほどの文章を音読するだけです。
その場で渡される別の文書を一見で読むテストもあると聞いていたのですが、それは急遽中止とのこと。応募者が予想以上に多く、時間が足りなくなってしまったそうです。
「この短い文章を一度音読しただだけで、いったい何がわかるのだろうか…」と疑問におもいつつも、間違えないよう緊張しながら、課題文を声に出して読みました。なんだか、小学校で国語の授業を受けているような気分です。
無事読み終えますと、先生が間髪入れず「助詞が立ちますね!」と一言。
「普通に、わかりやすく読まれていて問題はないのですが、助詞が立つという特徴がありますね。」
「学校の先生とか塾講師といった、人に説明する機会の多い職業の方にこうした特徴がよく出ます。相手にわかってもらいたいと一生懸命に語ると自ずと助詞が強調されます。」
なるほど、そういうことなのですね!確かに自分はこれまでの会社人生で幾度もプレゼンしたり、説明したり、説得したりの連続でしたから。
つまり「音読」にも、その人の「生きざま」があらわれているということなのでしょう。これは、自分にとって全く新しい発見でした。「生きざまは顔に出る」とよく聞きますが、「声にも出る」ということのようです。
ところで、今回の募集人数は10名ですが、受付スタッフがお持ちになっていたリストをちらっと見たところ、30名くらいは名前が載っていた模様。果たして合格するや否や。結果は来月中に郵便で届くそうです。