また一人…

また一人…

また一人、音訳ボランティアの同期が去ることになりました。一緒に頑張って来た仲間が少なくなってゆくのは寂しいかぎりです。

「これから先、育児と音訳の両立は難しい」とのこと、無理もありません。保育園に通うお子さんの面倒をみながら、自宅で音声データを作るのは至難の業だったことでしょう。

そんな彼女の奮闘ぶりには、私も大いに励まされていたところがありましたので、気分は落ち込み気味であります。

昨秋、「組織的なボランティア活動というのは、おカネをもらってやる仕事とは違った難しさがある」と書きました。(「ボランティア活動」参照

春になって再びそのことを痛感するとは…。ボランティアである以上、参加者は自分の出来る範囲でお手伝いすれば良いはず。

しかし、話はそう簡単ではありません。経験を積むにつれて「そろそろ、これもやっていただけないですか?」などと周囲からプレッシャーがかかる。

「出来る範囲で構わないから、なんとかお願いします」などと拝み倒されと、無下に断ることもできず、徐々に負担が増してゆく。

そして結局は無理を重ねて自滅。そんな負の連鎖を断つ、よい知恵はないものか…。