SBIホールディングスによるTOBで話題になった新生銀行。来年からSBI新生銀行と社名も変わるそうです。
私は数年前に預金金利キャンペーンに惹かれて同行に口座を作ったのですが、キャンペーンが終わったら資金回収して、口座はほぼ休眠。そろそろ解約しようかと思っていたところにSBIの買収。
SBI銀行は頻繁に利用していますので、こちらとしては願ったりかなったり。ついでに個人の口座も統合してくれると、解約の手間が省けてありがたいのですが…。
先週、電車の中吊り広告に新生銀行が。「金利1.0%」と真ん中に大きく書かれていますが、詳細を説明する文字は小さくて判読不能です。
これは大キャンペーンかと期待しつつネットで検索。やはり、期待は裏切られました。新規顧客限定、しかも1.0%は最初の3か月間のみ。
新規顧客獲得!これはビジネスをする側としては「錦の御旗」です。もちろんかつての私も、この御旗の下に走り回っていましたので、よくわかります。
銀行の「新規に口座を開設されたお客様限定の特別金利」や、携帯電話の「他社から乗り換えのお客様に限り実質ゼロ円」。どこも顧客の奪い合いです。
しかし、顧客の立場としては「なぜ、新規顧客ばかり優遇し、長年愛用している既存顧客への還元がないのか…」とぼやきたくもなります。
既存顧客はいわば「釣った魚」、だから「エサはやらない」ということなのでしょうけれど…。
真に大切なのは、新規顧客を増やせば喜ぶ「モノ言う」株主ではなく、「モノ言わない」お得意さまのはずですが…。