私は甘いもの好き。しかし昔は、甘いものが好きな男は軟弱、一方で酒に強い男は豪傑というイメージがなんとなく世間の相場でした。
学生時代も社会に出てからも、何かと言えば「酒」。今ではすっかり過去の遺物になりましたが「一気飲み」なども嬉々としてやっていた口です。一次会で酔っ払って、二次会はカラオケでどんちゃん騒ぎ。
とにかく「飲めや、歌えや」の古き良き時代。ただ、当時の私は少し無理をしていたのも事実です。お酒の席は楽しいのですが、父が下戸で私もその体質を少なからず引き継いでいますので、酒量がかさむと結構シンドイのです。
それに甘党の自分は、食後にもう一杯強いお酒を飲むくらいなら、本当はデザートにアイスクリームを食べたい。でもそんな男の存在は許されない⁉
あれから時代は移り変わり、甘党男性の地位は格段に向上しました。今は世間の目を気にせずに男性も甘いものを楽しめます。
先日、前職の後輩と飲みに行きました。二人だけで飲むのは初めてだったこともあり、私は彼がお酒をあまり飲まないことを知らず…。
お互い実はお酒よりも甘いもの好きであることが一次会で判明。それならばと、二次会はたまたますぐ近くに美味しいケーキで有名な喫茶店を見つけて迷わず入店。
結局、蕎麦屋で飲んでいた時間よりも、喫茶店にいた時間のほうが長かったのには自分でも驚きました。
「（お酒でなくとも）甘いものでも話は弾む」ということを、このとき初めて実感した次第。きっと世の女性はとっくにご存知のことなのだと思いますけれど。