先週の「五十にして川柳を詠む（６月）」に続き、今日は同年「７月」の作品を振り返ってみたいと思います。
新しい生活も「４か月目」に入りだいぶ安定してきました。＜土曜日は完全オフが定着し＞ということで、仕事のほうも要領を得て来たようです。
この頃は＜乗車口変えて気分をリフレッシュ＞しながら、通勤電車で遭遇する風景を書き留めることがふえました。＜電車内おとなのケンカ耳覆い＞、＜席譲る若者を見て安堵する＞。
そしていよいよ夏本番、＜梅雨明けて上司と夏にグリルされ＞という具合で仕事も日差しも容赦なく私に降り注がれ、まさに鉄板の上でグリルされているような状況。
実はあいにくこのとき、介護施設に監督官庁の査察が入るとの通知があったのです。何か不祥事があったというわけではないのですが、とにかくその準備に追われる日が続きました。
それでも、＜トントンと進む仕事に身も軽く＞などとご機嫌な日も多く、＜なぜ俺はここに居るのかまあいいか＞などとつぶやく余裕も出てきました。
時間の力は偉大です。最初の3か月を乗り越えた私は＜プライドを捨てて五十路の身も軽く＞ということで、とりあえず一旦は前職への未練を断ち切ることができたのです。
いや、時間のおかげというより、気持ちを整理するための時間が必要だったということでしょう。
自分で決めたこととはいえ、環境を変え、それに適応するということはそう簡単ではありません。でもめげずに歩み続けていれば必ずクリアできるとあらためて確信しました。
それにしても忙しい7月でした。＜暑すぎて思考停止が止まらない＞状況で＜今日もまた作業に暮れて午前様＞、まさか入社4か月目で早くも深夜残業が続くことになるとは…。