リストラ人生

リストラ人生

ロンドン勤務の際に20数名をリストラして以降、私は行く先々で「仲間をクビにする」ことになる。(『とにかく出勤することです!』『戦友@ロンドン』参照)

次の赴任地ソウル、最初の仕事は副社長の解雇。続くシドニーでは事業所閉鎖の道筋をつけるミッションを携えて着任した。

その後スタートアップに転職したら、最初のタスクが“ダメ部長”を合法的に自主退職に追い込む「汚れ役」ときたから驚きだ。

数か月にわたって重苦しい雰囲気の面談を重ねた某日、ついに「私、もうこの会社辞めます」とこぼした彼の憔悴しきった表情が忘れられない。

組織が生き残るために人を切る。ビジネスの現場は冷酷非情だ。未練はない。