住民税がやってくる

住民税がやってくる

6月といえば住民税の季節。会社に雇用されている間は全て会社にお任せの「特別徴収」、要するに毎月給与天引きです。

しかし、会社を離れますと今度は「普通徴収」ということで年4回に分割して自分で納付しなければなりません。

そして少々やっかいなのは「後払い」ということ。特に退職した翌年は年収が下がっているのに税金は前年収入を基に計算された金額が請求されますので負担感がぐっと増します。

不公平でも理不尽でもなく、単に「後払いだからこうなる」わけです。それでも、なんとなくスッキリしない気分にはなりますけれど…。

ところで、この「後払い」よりもっとスッキリしない気分になるのが「1月1日基準」。1月1日付で住民台帳に記載されていれば課税対象になるというルールです。

これも分かってはいるのですが、なんとなくモヤモヤします。例えば、私のケースで言いますと、12月に海外駐在を終えて日本に本帰国し、1月1日~日本住民に復帰しました。

もしこの異動があと数週間でも遅れていれば、その年の住民税は課税されないことになります。もっとも、このケースでは前年の所得の殆どが海外なので課税額は少額でしたが…。

さて、先週区役所から母宛に住民税の請求が届きました。父が他界し遺族年金をもらうようになった母は住民税非課税だと思っていたので「おかしいなぁ」と思いつつよく見ると…

なんと母ではなく、父が収めるべき住民税の請求でした。「令和4年1月1日にご存命の場合、令和4年度も住民税が発生し、故人様の納税義務につきましては、相続人となられた方が継承することとなります。」と書いてあります。

父の命日は1月9日ですから、請求が来て当然なのです。私もこうなることは分かっていましたが、事務的な文書を読むにつけ、すこし切ない気持ちになりました。