人口のこと

人口のこと

ウクライナ侵攻後、地政学について語られることが多くなりました。確かに、国際情勢を理解するうえで地理的な観点は極めて重要だと思います。

例えば、中、露、北朝鮮と3つの核保有国が背後にある日本と、南太平洋上に浮かぶニュージーランドでは、同じ島国でも状況はずいぶん異なる。

会社や学校で、自分の座席の位置が、仕事や勉学に少なからず影響を及ぼすのと同じことですね。(参考:オフィスの座席 ベストポジションはどこ? 2021-08-12

こうした「位置」に加え、「人口」も忘れてはいけない要素だと思います。

コロナ禍の初期、台湾の感染防止対策がマスコミで絶賛されていました。それに比べて日本は遅れていると。もちろん、彼らの施策は素晴らしいけれど、なにせ人口が違い過ぎます。

日本は1億2,500万人のことを考えなければならないけれど、台湾は2,300万人の感染防止策ですから。

日本の出来の悪さをあげつらうのに欧州主要国もよく引き合いに出されます。「英国と比べて日本は全くダメですねぇ~」といった具合。しかし、英国の人口は日本の半分です。

ボクシングや柔道に体重による階級があるように、国際情勢も人口による「階級」を意識して見たほうがよい場合があるかと。もちろん、内容によっては「無差別級」もありですが。