ヤクルト村上55号

ヤクルト村上55号

ついにヤクルトの村上、いや村“神”が55号本塁打を放ちました。一昨日の巨人戦@神宮球場で一気に2本。

テレビ観戦していた私は、その瞬間、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。自分が幼い頃あこがれていたジャイアンツの王貞治を思い出します。

王がホームランを打つたびに味わったあの大興奮が再来したかのような、いや降臨したかのような、そんな感覚でした。

最近のプロ野球はメジャーほどではないにしても、データをベースに戦略が立てられ、投打の分業が進み、定石やセオリーが幅をきかす。なんとなく全てが管理されている感じです。

「筋書きのないドラマ」と言われるようなワクワク感は薄れ、選手一人ひとりもどこか小さくまとまってしまいワイルドさに欠ける。

そんなモヤモヤを、今シーズンは村上のホームランが吹き飛ばしてくれます。ガンガン打ちまくる若きスラッガーの快進撃は気分がスカッとします。

54号は巨人のエース菅野から、そして55号は守護神の大勢から。いずれも文句なしの完璧なあたり。これで王に並ぶシーズン本塁打記録歴代2位、おまけに最年少。

試合は9対7で巨人の勝利にもかかわらず、神宮球場はお祭り騒ぎ。翌日の読売新聞でさえ、同じく2ホーマーを放ったジャイアンツ岡本の記事は紙面の隅に追いやられていました。

バレンティンの持つ歴代トップ60本の記録を越えるか?残り15試合、目が離せません。