桜も世代交代

桜も世代交代

東京の桜が満開です。荻窪の町なかでもあちこちで美しく咲いていますが、さすがに飽き足らず、昨日はお花見スポットである善福寺川緑地まで足をのばしてきました。

月曜日の朝ということもあって人はまばら。「昨日はすごい人出だったのよ~」犬を連れて楽しそうにおしゃべりするご婦人たち。公園では春休みに入った小学生が数人、元気よく走り回っていました。

川沿いの桜は満開。行き交う人々は時々立ち止まっては、のびやかに咲く花々をカメラに収めています。

ところで、知人の話によると「この辺りの桜の木が少なくなった」とのこと。あまり深く考えずに聞き流していたこのことをふと思い出しまして、さっそく「現場検証」してみたところ、桜の木が伐採されていることを知りました。

自宅から善福寺川緑地に行く途中に「シャレール荻窪」という団地があります。こちらも善福寺川に面した広場にたくさんの桜が植えてある格好のお花見スポット。

青空と満開の桜にしばし目を奪われていましたが、ふと視線を落とすとロープが張られている場所がいくつかあります。よく見ると、

「ここで花を咲かせていた桜は、倒木の危険があったために、やむをえず伐採いたしました。この桜の根元から伸びてきているヒコバエと呼ばれる桜のこどもを跡継ぎとして育てます。」

との看板。全部で4か所、つまりこの辺りにあった4本が伐採されたというわけです。

ロープの向こうには太い切り株と、それを囲むように腰の高さくらいまで伸びたヒコバエが花をつけて風に揺れていました。

桜は樹齢30~40年が樹勢のピークで、その後は衰退期に入るそうです。寿命は40~60年とのこと。杉並の桜にも世代交代の波が訪れつつあるのかもしれません。