算数の「ことば」

算数の「ことば」

「子ども日本語学習支援ボランティア養成講座」の後半が先週から始まった。猛暑にもめげず、これまで同様、参加者みんなで楽しくわいわいがやがや。

この日のテーマ「算数・数学に隠れた『ことば文化』」がなかなか興味深かった。算数・数学で使う独特の「ことば」が外国人には難解だという話。

普段の生活では日本語に何ら支障のない外国人の子どもでも、算数・数学の文章題の(日本語としての)意味が理解できないケースが多いと。例えば次の文章。

針金の長さは、その重さを利用して求めることができます。このように、身の回りで比例や反比例の考え方を利用している例を、それぞれ1つあげなさい。

「長い」や「重い」を知っていても、「長さ」や「重さ」と繋がらないとのこと。なぜなら、日本語は一文字違うだけで全く違う意味になるという意識が強いからだと。

「あい」と「あさ」は全く意味が違うことば。だから「ながい」と「ながさ」もつながらないということらしい。

最後の「あげなさい」は「(プレゼントなどを)あげなさい」と解すから、頭の中は大混乱になるそうだ。