父 骨折 プロのやさしさと頼もしさ(1)  

父 骨折 プロのやさしさと頼もしさ(1)  

火曜日の夕方、認知症の母から電話が。普段から一日に何度も電話がかかってくるのですが、この時間にかかってくるのは珍しい。

「お、お、お父さんが倒れて動けなくなっちゃった。」

いつもと様子が違うので すぐに現場に駆けつけたところ…「父はただ昼寝をしているだけだった」といった展開がいつもなら想定されるのですが、今回は違いました。

父が床に横たわって立ち上がれなくなっています。転倒したのかソファーから滑り落ちてしまったのか。その後、ソファーの肘掛けを支えに立ち上がろうとしたのでしょう。力及ばず逆に足がソファーの下に潜り込んでしまったようです。

急いでソファーを退かし、父を抱きかかえてベッドに移動。右足を動かそうとすると太もものあたりが痛いと訴えます。もちろん本人はどうしてこうなったのか覚えていません。

目立った外傷もなく腫れもない、足の筋肉がつったのかなぁと思い、ひとまず安静にして様子をみることにしました。

翌朝9時に訪問してくれたヘルパーさんから「かなり痛がっている」との連絡。かかりつけ医がすぐに来てくれました。診察の結果、骨折の可能性もあるとのことで、そのまま近くの整形外科へ。

大腿骨転子部骨折でした。手術をしなければ寝たきりになってしまうとのこと。直ちに父が4年前にも入院してお世話になったA病院と調整をして下さり、タクシーで出発。

37度9分、到着するやいなや検温でひっかかりました。骨折すると熱が上がるそうなのですが、こうなりますと今は規則でPCR検査を受検し、陰性確認されないと次のステップに進めないとのこと。

すぐにコロナ病棟へ移動。防護服に身を包んだ看護師さんが父の鼻から検体を採取していきました。

結果判明まで「2時間お待ちいただきます」と。この間、プレハブの一室に父と二人で隔離されました。TVのニュースでこうした現場は何度か見ましたが、まさか自分がこんなに早く当事者になるとは。

結果は無事陰性。ようやく隔離が解かれ整形外科病棟に戻ると、間髪入れずに 診察、血液検査、レントゲン、CTなど一連の入院検査。

その間に、私は矢継ぎ早にさまざまなことを説明され 同意書にサインをし、手続きの書類を何枚も書くことに。

最終的に手術による治療と術後のリハビリを進めることに決まりました。病院についたのは午後1時すぎでしたが、出たのは5時半過ぎ。

いったん自宅に戻り、今度は入院に必要な着替えや身の回りの物品をまとめて再び病院へ。手術は特に問題がなければ金曜日になるとのこと。(この続きは明日の記事で)