ネット時代の選挙ポスター

ネット時代の選挙ポスター

参院選が6月22日に公示されました。テレビや新聞は堰を切ったように選挙関連トピックスのオンパレードとなり、日中は選挙カーが大音響で候補者の名前を連呼しています。

さて、インターネットやSNSの普及が進み、猫も杓子も「デジタル化」に邁進する昨今、選挙運動のやり方も、そろそろ進化すべきタイミングではないかと思います。

デジタル庁まで設置して大きく旗を振っている政府なのに、選挙に関してはデジタル化のデの字も見えてこない。

いつも旧態依然としていると思うのが候補者の選挙ポスター掲示板です。極めてアナログで、森林資源の使い捨てということでSDGsにも逆行するやりかた。

あの掲示板は選挙が終わればただのゴミ。多少は再利用するのかもしれませんし、もしかしたら、ポスター用紙や掲示板が既に再生資源で作られているのかもしれませんけれど。

そもそも一体誰が、人通りの少ない場所にひっそりと掲げられたあのポスターを見ているのでしょうか?

そういえば小学生の頃、学校の帰り道、通学路に掲げられていた選挙ポスターを見て、友達同士でわけもわからず品評会をしていました。若き日の糸山栄太郎氏のポスターがあったのを覚えています。

情報提供インフラは、当時と比べ物にならないくらい進化しているのに、今もって、まるで江戸時代の高札(こうさつ・たかふだ)みたいな掲示板が健在とは…。

コロナ禍、真夏…外でポスターを見る人は、かなり限られそう。ただ、昔も今も、少なくとも小学生は学校の行き帰りのエンターテイメントとして楽しんでいるようです。