心理学をつくった実験30(大芦治 著)
心理学といえば様々な学問の中で最も気になるもののひとつだった。影も形も無い、しかし確実に存在する人間の「心」を扱うのだから、好奇心が刺激されるのも当然だ。 こ…
ありふれた日常から考える
心理学といえば様々な学問の中で最も気になるもののひとつだった。影も形も無い、しかし確実に存在する人間の「心」を扱うのだから、好奇心が刺激されるのも当然だ。 こ…
物語は70代の夫婦が、知人と共に3人で島に移住し、新たに共同生活を始めるという設定。著者は私と同世代の女流作家だ。 (最近は自分が歳をとったということを意識す…
『日本辺境論』(新潮新書)で内田先生の著作に初めて触れたのは20年以上前のこと。それ以来、先生の作品を端から読みあさってきた。 本著はその中でも繰り返し読んだ…
宮沢賢治の生涯を、父、宮沢政次郎の視点で描いた物語である。明治の父としては進歩的で新しい父親像を生きた政次郎。家族一人ひとりへ惜しみなく愛情を注ぐ姿に胸を打た…
共感したり、感動したりした本に出合うと誰かに紹介したくなるものだ。「これ、面白いよ」と家族に薦める。「これ読んだことある?」と友人にラインする。 そんなコミュ…
今から8年ほど前の話題作。私もこの衝撃的なタイトルはよく覚えている。大手銀行を定年退職した男の悲哀を女流作家が描く。ただ、当時の私にとって定年はまだ他人事だっ…
五七/七五調が好きだ。日本語の話者なら誰しもそうかもしれない。俳句や川柳、短歌に都々逸、標語やキャッチコピー。 NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」を見てからは短歌…
タイトルに惹かれて思わず手に取った一冊です。「2年」という何とも微妙な時間設定。 「老い」や「死」を忌み嫌い、むやみに抗ったり遠ざけたりしても何も良い事はない…
外山先生といえば有名な著作が「思考の整理学」。私も十年以上前、書店の文庫本に巻かれた「東大・京大でいちばん読まれた本」の帯に釣られて思わず買ってしまいました。…
先日の小欄で書いた「都々逸(どどいつ)」についてもっと知ろうと手に取った本です。 昔から私は「語呂合わせ」や「キャッチコピー」の類が大好き。その延長で俳句や短…