ころころ変わる人事制度

ころころ変わる人事制度

会社人生いろいろありましたが、印象に残っていることの一つに「人事制度の頻繁な変更」があります。

若かりし頃、専ら評価される側であるうちは良いのですが、中間管理職になってからは、こうした制度変更が業務を直撃します。

昔は上司が自分自身の全人格をかけて部下の評価を決めていたようなところがありました。しかし、それでは曖昧で、主観的で、アナログでけしからんということになった。

その後、ポイント制とか、360度評価とか、様々な手法が導入され、やれKPIだ、MBOとOKRは違うなど横文字も独り歩きをはじめます。

こうして人事制度もデジタル化、欧米化の波に晒され続け、その度に中間管理職は翻弄され続けました。

その結果、どんなに制度を変えようと、ポイント制にして客観性を装おうと、生身の人間である上司が、これまた生身の人間である部下を客観的に評価するなんて無理だと悟るわけです。

私の敬愛するかつての上司がよくぼやいていました。「また人事制度が変わったね。でも、どんなにいじくりまわしたって、バカな上司を頂いちゃったらオシマイだからなぁ」。