40年目の臥薪嘗胆

40年目の臥薪嘗胆

ちょうど1年前の今日、小欄に「臥薪嘗胆」と題して「この日をもって、当時19歳になったばかりの私は防衛大学校を退校した」と書いた。

あれから40年。短い間だったが、同じ中隊で学んだ同期の2人が、それぞれ海将、空将に就いていることをネットで知った。

海将のI君は同小隊、宿舎は同部屋で机も隣同士だった。彼が海自の大部隊を指揮する立場まで昇りつめたことをとても嬉しくかつ誇りに思う。

U君が空将に昇任したことは、たまたま某動画を見て知った。小隊は別だったが、大人しくて真面目で「自衛隊らしくない」彼のこともよく覚えている。

全く同じスタートラインに立った私たちは、お互いに全く違う人生を歩んだわけだ。国防に人生を捧げた彼らにとって、この40年はいったいどんな歳月だったのだろうか。

翻って私の40年はどうだろう。一つ確実に言えることは、あの時の仲間たちが国防という任務を担ってきてくれたおかげで、私たちは安心して暮らしてこられたということ。あらためて感謝したい。