東海道線は運転を再開し、無事小田原を出発。沼津を過ぎた頃には、時折晴れ間も。台風の影響が軽微で本当に助かった。
ただ、合格駅(大井川鉄道)は残念ながら断念。しかし、このまま豊橋直行というのも少し物足りない。
そこで思いついたのは豊川稲荷。調べたら豊橋から飯田線で約15分の豊川駅下車徒歩2分とおあつらえ向き。稲荷だから神社だと思いきや実は寺だと知る。
日本三大稲荷のひとつに数えられ、商売繁盛のご利益で全国的に知られる「豊川稲荷」。曹洞宗の寺院で正式には「妙厳寺」といい、約580年前の室町時代(1441年)に創建されて以来、織田信長公、豊臣秀吉公、徳川家康公などの武将や、渡辺崋山など文人たちからの信仰を集めてきました。
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到着したのは17時すぎ。広々とした境内には近所のオジサンらしき人が一人いるだけ。スマホで写真を撮っている。お堂や売店は全部閉まり、あたりは静まりかえっていた。
お寺にある鳥居。色は朱ではなく石色(灰色)だった。「風鈴まつり」で飾られたいくつもの風鈴だけが唯一このモノトーンな景観に色を添えている。
あちこちにある狐の石像が何とも不思議な雰囲気を醸しだす。まるで異世界に迷い込んだようだった。