最近「タイパ」という言葉を耳にする。これはタイムパフォーマンスの略称で、「かけた時間に対する満足度」を指すそうだ。
コスパの親戚と理解した。かけた「時間」を「コスト」に言い換えればコスパのことだ。
要するに、効率が満足度に繋がるという話。資本主義にどっぷり浸かって生きている私たちは、従って、効率を上げれば満足度も上がると信じて頑張ってしまう。
先日、充電ケーブルが断線したので代替品を買った時のこと。とにかく選択肢が多くて、どれにするのか決めるのに一苦労だった。
口コミを見たり、ブログを読んだり…。コスパ最強アイテムを選ぶべく、ネットにかじりついていたら、あっという間に小一時間が過ぎていた。商品代は数百円の話だというのに…。
「タイパ」は、まさにこんな場面で登場するのだろう。「コスパだけではなくタイパも考えなさい」という戒めのフレーズの主役として。
しかし、コストはともかく、時間に効率を求めるのは少し慎重になったほうが良いかもしれない。急いては事を仕損じる/慌てる乞食は貰いが少ない/急がば回れ 先人の知恵は重い。