ヒトとモノの未来を提案する体験型展示「捨てない。展」を見てきました。伊藤忠商事の主催で、青山の同社本社ビルに隣接するITOCHU SDGs STUDIOにて今月29日まで開催されています。
昨日の東京は、梅雨に逆戻りしたかのような雨模様。しかも、お盆休みの午前中ということで、会場を訪れる人は殆どなく、ほぼ貸し切り状態でした。
会場には「廃材」を使ったインテリアが設置され、「リサイクル/リユース/アップサイクル」などのSDGsの在り方について、実際に触れながら楽しく学べるように工夫されています。
また、金属片やコルク栓、ペットボトルのキャップなどを使って、文字や記号を作るワークショップも準備されており、私も参加したところ、ご褒美に?アイスコーヒーを1杯無料でいただきました。
そのアイスコーヒーには紙のストローがついてきました。実は私、紙のストローを体験するのは、この時が初めてでした。特に違和感はなかったですが、時間とともに、どうしてもふにゃふにゃしてくるのが少しだけ気になります。
ストローといえば、自分が子供の頃は、麦わらのストローを使っていた時期があったかと…。ふと、そのことを思いだしました。
よく考えてみれば、ストローはもともと麦わらを使っていたわけで、英語のストロー(straw)とは「麦」という意味。これが、プラスチックに置き換わり、これからは紙に置き換わろうとしているのですね。
でも、なぜ、麦に戻らないで、紙に戻るのか?これは、たぶんコストと使い勝手の問題なのでしょう。
自分の幼少時代と今を比べるだけでも、プラスチックが経済合理性を錦の御旗に、ものすごい勢いで、私たちの暮らしから天然素材を駆逐してきたことがわかります。
更に時代を遡れば、和傘、草鞋、畳などもそうです。一方で、そのツケとして様々な環境問題が顕在化した。気候変動からゴミ問題まで、待ったなしの状況です。
ちなみに、いただいたアイスコーヒーですが、カップは使い捨てのプラスチック容器でした。まだまだ、取り組むべき課題はたくさんあるということですね。