質問攻め

質問攻め

早いもので「子ども日本語教室」のボランティアもこの日で4回目。到着するやいなや「リュウくんはお休みなので、今日はMくんをお願いします」と言われた。

早速、ブリーフィングを受けた。彼は中国籍の小学3年生。集中力がなく、レッスンに身が入らない。今まで女性が担当していたが、今回男性(つまり私)をあてて様子を見たいと。

まずは雑談から。日本語はペラペラだが、勉強は嫌いで、こちらが始めようとするたびに質問でブロックしてくる。「さぁ、はじめようか!」と言う度に「なんで、ちきゅうはまるいのに、そとでみるとたいらなの?」とか「いちばんおおきいほしはなに?」とか。

宇宙への好奇心がすごい。私はしばし「子供電話相談室」の回答者になる。すると、驚くほど真剣にこちらの説明を聞いているではないか!「ない」と思われていた彼の集中力を見た気がした。

ホワイトボードに惑星の絵図と「水金地火木土…、たいようは日」と書いて説明すると、「あぁ!それって…あれ!」、曜日との対応に気付いて目をキラキラさせている。

そこからすかさず漢字ドリルに誘導。書き順練習などをして、なんとか終業時刻まで彼を席に留めることに成功した。こちらのエネルギーをごっそり持っていかれたが、心地よい疲れが残った。