青春18切符の旅。初日は姨捨駅を経て長岡泊。翌朝は長岡駅周辺を観光後、帰路につく予定だったが気が変わった。
早起きして信越線で直江津へ向かうことに。お目当ては青海川(おうみがわ)駅。新潟県柏崎市にあり、日本海に最も近い駅として知られている。
長岡を出て45分、柏崎駅に着いた。ここまで乗降客はあまりいなかったが、柏崎では降りる人あり、乗る人あり、車内が少しにぎやかに。
ここから先、列車は直江津まで海岸線沿いを走る。柏崎駅から2つ目、青海川駅到着。
まるで日本海に浮かんでいるかのように見える無人駅のプラットホームが目の前に現れ思わずシャッターを切った。
途中下車する時間がないので、駅とその周辺の風景を目に焼き付ける。駅前に迫る海岸線と遥か彼方に広がる水平線。朝早いせいか海辺の人出はまばらだ。
私が車窓にくぎ付けになっている間、近くに座る数人の乗客たちは皆この絶景に無関心だった。スマホを見る若者、居眠りするおじさん、本を読むおばさん…。
地元の人たちだ。彼らにとってこの素晴らしい景観は「日常」なのだと気づいた。