防衛大学校(4)

防衛大学校(4)

防大の入校日は4月1日。学生とは言え国家公務員ですから一般の社会人と同様、年度の初日から始まります。

その日の早朝、私は母に見送られ実家を出発。二次試験の時に知り合った同期生と途中で合流し、一緒に京浜急行で横須賀に向かいました。

一学年は全部で500名くらいだったと思います。ざっくり人文系100・理工系400の割合。ちなみに、私は理工系、その同期生は人文系でした。

さて、大学の校門を通り抜けた先には、今まで経験したことにない新しい世界が待っていました。

大学は全寮制で、全校約2,000名が4つの大隊に分かれています。1年生もほぼ均等に4つの大隊に配属。1大隊は4中隊(=学年)から成り、1中隊は4小隊からなるという編成だったと思います。

各小・中・大隊には指導官とよばれる責任者置かれ、現役の幹部自衛官がその任務を果たしています。

一方、学校長は民間人で、私が入校したときは元警視総監の土田國保氏。文民統制ということなのでしょう。

1年生は5名一部屋。各部屋には「室長(へやちょう)」と呼ばれる4年生が1名寝起きを共にしますので、計6名で一部屋の生活です。

廊下を挟んで6つの机を並べた勉強部屋と2段ベッドが3台おかれた寝室を行ったり来たりするので正確には二部屋を6名で使います。

また、1年生には「対番」と呼ばれる2年生の指導係がつきます。この先輩が日々の生活に関して手取り足取り教えてくれるのです。

もちろん室長も同部屋の1年生を管理監督する「上官」ですが、「対番」は何でも気軽に相談できるメンターみたいな位置づけです。(つづく)