吉田さんのお悩み

吉田さんのお悩み

小欄の「職場の潤滑油」でご紹介したAさん。毎月2~3日おなじシフトで一緒に勤務しています。(今日は仮名で吉田さんとお呼びします)

とっても話好きです。いつも英語の話題に始まり、吉田さんが最近読んだ新聞記事の解説へと続き、最後は必ず「嘆き節」か「お悩み相談」、あるいは両方という流れ。

このあいだは「今の政治家は言葉に気持ちがこもっていないよなぁ」などと目に涙を浮かべながら熱弁をふるってくれたと思ったら、今度は「俺って やっぱりだめだよなぁ…」と。

私は「あぁまた始まった」と思いつつも「何がだめなんですか?」と問うと、予想に違わず何度も聞かされたあの話でした。

仲良しだった同僚の森川(仮名)さんが指導役に出世したことへの嫉妬に苦しんでいらっしゃるのです。吉田さんのお悩みを要約すれば

・森川は俺に仕事を押し付けてサボってばかりだった

・ただし、彼は営業畑が長かったので口が上手く上司からの受けもよかった

・その結果、ろくに働かないくせに俺よりポジションが上がった

・俺はずっと製造畑だったから不器用で上手く立ち回れず損をしている

・俺も彼のように上手く立ち回れるようになりたいが、どうすればよいものか…

「どうすればいいのかなぁ?」とアドバイスを求められた私は、「吉田さんは吉田さんらしく、我が道を行って下さい」と。

いまから森川さんの跡を追いかけたって、追いつけるはずもない。なれて「ミニ森川」になるのが関の山。それじゃ、もっとみじめでしょう?

人間70代ともなれば、人生の酸いも甘いも知りつくし、欲得も薄れて…。50代の私はそんなイメージを抱いていたのですが、とんでもない。まだまだギラギラしているようです。