角川庭園

角川庭園

図書館からの帰り道、考え事をしながら歩いていたら左に曲がるべき角をうっかり通り過ぎていることに気付いた。大田黒公園の南に広がる住宅街でのこと。

引き返すのも癪だからそのまま進んだ先は、角川庭園だった。「俳人で角川書店の創設者である故角川源義氏の旧邸宅を、平成17年にご遺族からの寄贈を受け、整備した庭園(杉並区役所HP)」である。

ちなみに、大田黒公園は「音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地につくられた公園(同HP)」で、紅葉がとても美しい。イベントも時々開催され、私も比較的よく訪れる場所だ。

角川庭園は閑静な住宅街にひっそりと佇む邸宅で、こちらも素敵な場所ではあるが、あまり足を運ぶことはない。最後に訪れたのは妹が荻窪に来たときだから数年前だろうか…。

季節外れの暑さにバテ気味だったこの日、(寄らずにさっさと家に帰りたいという思いが一瞬頭をよぎったが)図らずもせっかく目の前まで来たのだからと立ち寄ることにした。

ただ、邸宅には上がらず庭園にある水琴窟(すいきんくつ)に直行。耳を澄ますと、洞の中に落ちる水滴が、心地よい音を響かせていた。

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かくと

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「荻窪ラジオ」の神木各人(かみき かくと)です。私は国内外で33年間のビジネスマンライフを終え、今は荻窪を拠点にフリーランスとして活動中です。「荻窪ラジオ」では、私のこれまでの経験や、日々の暮らしで考えたことなどを「オンエア」。「読む」ラジオとしてお付き合いいただければ幸いです。

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