定年後は「名もなき家事」こそやるべきだと、「定年前、しなくていい5つのこと(光文社新書)」で大江英樹さんが書いています。
「名もなき家事」という言葉は大和ハウス工業のキャンペーンで知られるようになったそうです。私は大江さんの著書で初めて知ったのですが、すぐにピンと来ました。
日常生活は炊事、洗濯、掃除といった名前がついている家事と、名前がない細かな雑用とで支えられているのであります。
自分は昔からそうした雑用が苦にならないので、自慢するつもりはありませんけれど結構「名もなき家事」を担っていました。それに「名もなき家事」には特別なスキルが要りません。これは大きい。
特に自分が「専任」というわけではないのですが、たぶん自分が家族のなかで一番やっている「名もなき家事」を挙げてみると…
資源ごみの分別や粗大ごみの処分、ポストへ新聞を取りに行く、お風呂や洗面台の排水溝に溜まった髪の毛の除去、洗剤類の詰め替え、トイレットペーパーの交換、濡れた雨傘を乾かして撤収する、電池交換など。
自由になる時間が増えた今は逆に「名のある家事」に挑戦しているところです。目下、炊事は全体の1割、洗濯と掃除は8割くらいカバーしているかと。但し、出来栄えは???ですが…。
大和ハウスのホームページを見ると「名もなき家事」に関する生の声やランキングが載っていて面白く拝見しました。投稿の多かったトップ3は…
1.裏返しに脱いだ衣類・丸まったままの靴下をひっくり返す作業
2.玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる/靴を揃える
3.トイレットペーパーの補充・交換
家事力の弱い男性でも十分できることが日常生活にはごろごろしています。未だ手を出したことのない方は、是非とも出来ることから着手されることをお勧めします。